記事の引っ越しプラグイン【Redirection】の手順&考え方
中古ドメインを利用してブログを運営する際、元のサイトからのコンテンツを引っ越しさせたい時はプラグインのRedirectionを使用します。
このリダイレクトの処理を経ずに、
- 元のサイトの記事を削除
- 新サイトにまるっとコピーして公開
をしてしまうとどうなるのか?
コピーコンテンツ扱いとなり、評価されないどころか最悪ペナルティを受けてしまう可能性があります。
そうならないためには、「記事を旧サイトから新サイトへ引っ越しするよ」と伝える「301リダイレクト」を行います。
この処理をすることで、
- 過去のページに飛んだユーザーは自動的に新しいページへ転送される
- これまで蓄積されてきたページ評価も引き継がれる
とほぼノーリスクでコンテンツの引越ができるわけですね。
※リダイレクトする際、ページの評価(リダイレクトした記事の評価)の10%程度を失うとのこと。また、リダイレクトは5回が上限でそれ以上はうけつけてくれません。
※リダイレクトする際は、万が一の不具合に備えて必ずバックアップをとっておきましょう。
記事の引っ越しはいつやればいいのか
旧ドメインからのコンテンツ引っ越しは初期の段階から実施してもOKではあります。
ただ、リダイレクトの仕様上「ドメインの価値が10%程度失われる」ので、1位でガンガン稼いでいた記事は保留しておいて、クオリティが高いけど、上位表示できていない記事、今は全くアクセスが来ていないけど、順位は悪くない記事を優先してリダイレクトすると良いですね。
新規記事を追加しつつ、4〜50記事程度リダイレクトしてみてインデックスがつくかをチェックします。
インデックステストのための新規記事は、新規キーワードを中心に。ロングレンジや競合ひしめく難易度の高いビッグキーワード狙いだと、どうしてもインデックスに時間がかかります。
なるべく大手が狙わないところや、ライバルが少ない新規キーワードであれば即上位に上がることも可能ですよね。目的は上位表示を取れるかですので、とりあえずこのインデックステストの件に関してはPVについては気にしなくてもいいです。
リダイレクトする前に
リダイレクトとは、前のページを訪れたユーザーを新しいページに転送(案内)することです。
リダイレクトにはいくつか種類がありますが、ここで使うのは301(恒久的)リダイレクトのみなので、他は覚える必要はありません。
元サイトか新サイトへ記事を引っ越しする場合は、新サイトに元サイトと同じ内容のページを作り、公開します。内容、パーマリンクも揃えてください。
じゃないと転送しても「え、中身ないですよ?」となってしまいますので、記事を移す際は
- 1記事ごとにやる場合はコードエディタでコードをコピー&ペースト
- まとめてやる場合はWordPressの標準「インポート/エクスポート」を使う
※2の方法でやる場合は、以下の動画を参考にやってみてください。
ではRedirectionのプラグインを使ってリダイレクトを
実践してみましょう。
301リダイレクトの手順解説
「転送元サイト(before)」にプラグインをインストールします。
プラグインの新規追加から「Redirection」と検索して有効化します。
「ようこそ」の画面は何も触らず「セットアップ開始」をクリック。
ダッシュボードの「ツール」からRedirectionを選択。
「ようこそ」の画面は何も触らず「セットアップを開始」をクリック。
基本セットアップの画面も、いつでも後から変更できるので、そのままスルーでも結構なのですが、とりあえず上の2つにチェックを入れておきましょう。そして次へボタンをクリック。
1つ目のチェックの意味・・・後から転送元のURLを変更しても自動で新リダイレクト先のパーマリンクも変更してくれるよということ
2つ目のチェックの意味・・・リダイレクトとか404(閲覧できない)のログを保存するよということ

「REST API」も特に何も触らずセットアップ終了をクリック。
「Redirectionを設定」の表示がでたら完了です。
1記事だけをリダイレクトする方法
ダッシュボードの「ツール」のところに戻り、Redirectionを選択すると設定画面が出てきます。以下のようなタブが並んでいるので「グループ」をクリックします。





下:転送先のURL




記事を一気にまとめてリダイレクトするのはあり?
上の例では1記事のみをリダイレクトさせる方法を解説しましたが、数記事ずつテストして…ではなく一気にまとめて記事をリダイレクトする方法もあります。
以下の場合は選択肢に入れてみてもいいかもしれません。
- 購入した中古ドメインの性能によほどの信頼がある
- 旧ブログの収益を全て失っても怖くない
- とにかく早く成果につなげたい
逆に以下のような場合は慎重になった方がいいでしょう。
- 購入したドメインのペナルティリスクがある(1オーナーではない)
- 旧ブログの収益がゼロになるのが怖い
- 時間をかけてテストしていきたい
新規で取得した中古ドメインはアドセンス審査からのスタートとなります。
またアドセンス以外の外部広告の導入ハードルも、5万PV/月〜のケースがあったりしますので、収益発生までのタイムラグ期間があることも考慮しておくべきですね。
サイトの記事を全部一気にリダイレクトする方法
こちらに、旧サイトの記事を一気に全部リダイレクトする方法をお教えします。
やり方は複数あるのですが、今回はエックスサーバーのサーバーパネル上で、
旧サイトのhtaccessコードを編集して一括でリダイレクトする方法をお教えします。
.htaccessコードを編集して一気に記事をリダイレクトする方法
RewriteEngine On RewriteCond %{REQUEST_URI} !^/wp-login.php
RewriteCond %{REQUEST_URI} !^/wp-admin
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^(旧サイトのドメイン名)\.com
RewriteRule ^(.*) https://(新サイトのドメイン名).com/$1 [R=301,L]
※旧サイトのドメイン名というのはhttps://〇〇〇〇.comの〇〇〇〇部分だけという意味です。
※その下の新サイトのドメイン名も同様です。
この上のコードをエックスサーバーの.htacccessコードの一番上の部分に貼り付ければ完了です。
ちなみにコードの意味(どんな指令を飛ばしているコードなのか)としては、
- リクエストされたURIは、WordPressのログインページ(wp-login.php)ではないこと。
- リクエストされたURIは、WordPressの管理ページ(wp-admin)ではないこと。
- リクエストのホスト名が、(旧サイトドメイン名).com であること。
これらの条件がすべて満たされた場合、次のルールに従ってURLがリダイレクトされます。という意味です。
ですので、旧サイトの管理画面には引き続き入ることができます。 ^ ^
大量にコンテンツを追加するとサイトは強くなる?
大量のコンテンツやカテゴリを追加した場合、一時的にクロールに頻度が上昇する可能性があります。
その結果インデックスが早まることもあったりします。ただ、それはサイトの評価が上がるというわけではありません。
そう考えられる理由はGoogleに記載があります。
新しい情報を大量に追加した場合や、サイトに非常に有用な情報が掲載されている場合は、想定を上回ってクロールされてしまう可能性があります。たとえば次のような場合です。
・サイトの大部分でクロールのブロックを解除した場合
・サイトに新しい大きなセクションを追加した場合
・新しいページフィードまたは URL_Equals ルールを追加して、動的検索広告に新しいターゲットを多数追加した場合
クロールの頻度が上がることでインデックス速度が速まり得られるメリットは、
- 速報系の話題で上位表示されやすくなる
- 短期的な爆発が起こる
- 検索エンジンがサイトを再評価
- 関連記事やサイト内コンテンツの評価が上がる
- 速報系の話題で上位表示されやすくなる…
あくまでも仮説になりますが、この方法はVODや電子書籍などの特化サイトが短期間で大きな成果を出すための常套手段とも言われていることであることから、ある程度は信頼性はあるんじゃないかと思います。
「大量のコンテンツ追加」が、100記事なのか、10000記事なのかは定義づけが難しいところではありますが、ケーススタディとしては、
リダイレクトと一緒にリライトも行うとさらにベター
記事を旧ドメインから新ドメインに移しただけでも被リンクの効果で記事のランキングが上がることもあります。
ただリライト(新情報の追加や構成の追加)などを行うことでさらに記事の評価を上げたり、順位の上昇、安定につなげることも可能です。(中古ドメインに限りませんが)
とはいいつつ、全ての記事をリライトするのは大変な労力がかかってしまいますよね。ですから上位表示できたら収益が伸びそうな記事に目星をつけて、そちらから優先的に手を加えていくなどの工夫をしていくといいですね。