中古ドメインの良し悪しを見分けるチェックの方法

オークションでのドメイン精査ももちろんそうですが、中古ドメイン販売屋さんなどの仲介業者からの購入の際にも、提供される情報の裏どりとして、購入前に自力での中古ドメインチェックは欠かすことができません。

仮に購入したドメインは実はあまりよくないドメインだったとしても、当然それは所有者の自己責任となるからです。

ですから正しい基準値を自分で身につけて中古ドメインを選ぶ素養を身につけつつ選んでいきましょう。

ここでは中古ドメイン購入前のチェック方法を紹介していきます。

中古ドメインチェックの流れ

基本的な流れは次のようになります。

  1. ahrefsでドメインのスコアをチェック(基本有料)
  2. Mozでスパムスコアと被リンクをチェック(基本有料)
  3. WayBackMachineで過去の運営歴をチェック(無料)

1のahrefs(エイチレフス)はドメインのスコアチェックやライバルチェックにも使えるSEO分析、マーケティングツールです。

2025年9月18日現在無料テストトライアルは廃止され、有料課金プランのみとなってしまいました。最低価格は12,000円くらいからとなっています。

2のMoz(モズ)もahrefsと同様のSEO分析ツールで、1ヶ月無料で使え、それ以降はこちらも9,900円/月のコストが発生します。

「スパムスコアチェック」というMozだけの機能があり、被リンクのスパム率を見極めるために使用します。

3のWaybackMachineは無料で使えるツールになります。過去にどんな運営歴があるのか、achiveで確認することができます。

以下、具体的な使い方を簡単に解説していきますね ^ ^

ahrefsでドメインのスコアをチェック

ahrefsで最も強力な機能であるSite explore(サイトエクスプローラー)では、していしたウェブサイトやページの被リンクや流入キーワード数などを調査できます。

ここで重要なのはURとDRの2つの指標です。

UR(URL Rating)

被リンクプロフィールに基づいて1〜100の数値で表しています。URが高ければ上位表示しやすい傾向にあります。

DR(Domains  Rating)

ドメインの価値を被リンクに基づいて1〜100の数値で表しています。UR、DRが高く、上位表示しているサイトの多くはDRノ高いドメインから被リンクを受けている傾向にあります。

中古ドメインを探す際にUR、DRをチェックしますが、ahrefsランクは基本的に無視して大丈夫です。

UR、DRは出来るだけ高い数値のドメインを選定するようにしましょう。

取り組むジャンルにもよりますが、URは10以上、DRは20以上あるドメインが理想的です。

Mozでスパムスコアをチェック

 

スパムスコアは70%以下が望ましいです。それ以上の場合はリスクありとして次に進みましょう。スパムスコアは低ければ低いほど良いです。

そしてここでもう一つ確認すべきことは、被リンクの内訳です。

どのドメインの場合、スパムスコアは「6%」となっていますね。スパムスコア70%以上の被リンクが2%以上あることがグラフからわかります。

上の棒線グラフの右にいくほどスパム率が高くなっていくので、注意が必要です。

またDA(Domains Authority)の項目はahrefsのDR、URとはまた違ったものなのですが、ここではあまり気にする必要はありません。

スパムスコアの高い被リンクは購入後にリンク否認をすることで削除できますが、あまりに数が多いと手間もかかりますし、削除するほどドメインパワーも落ちてしまうので注意してください。

Internet Archivesで過去に何のサイトだったかをチェックする

中古ドメインが過去にどのようなサイトで使用されていたのかをチェックして、自分が作りたいサイトと属性が合っているかを確認しておきましょう。

またドメインによってはアダルトサイトだったり、他のアフィリエイトサイトで使用されたときにペナルティを受けたサイトである可能性もありますので、しっかりと過去の履歴は調べておきたいです。

中古ドメインの過去の経歴は、WayBackMachineで調べることができます。

トップページに中古ドメインのURLを入力して「BROWSE HISTORY」をクリックします。

過去に運営歴がある場合、上の画像のように過去の運営サイトが保存されており、年月日に青い○が表示されます。

色付きの日付、もしくは上部の縦棒をクリックすると、そのときに表示されていたサイトの内容が表示されます。

こんなふうに通常では見ることができない「過去のサイトの雰囲気」を確認することができます。

この内容を見て、どんなサイトだったかを判断します。

緑色の丸はリダイレクトの形跡につき注意

緑色の丸はリダイレクトが行われたことを表しています。

300番台はそのサイトのURLがリダイレクトされていたことを意味します。
リダイレクト・・・サイトのドメインが別の新しいURLへ引っ越ししてしまったということ
中古ドメインを取得するときには、301ダイレクトのような別URLへの移行が行われた経歴がないかをチェックする必要があります。
301リダイレクトはURLが恒久的に変更された場合に用いられる転送処理のステータスコードとなりますが、検索エンジンは転送前のURLが持っていた被リンクなどの評価を転送先のURLに引き継がせます。
転送のステータスコードとして、他に302リダイレクトがありますが、URLが一時的に変更された場合に用いられる転送処理のステータスコードが302リダイレクトになります。
302リダイレクトは元の被リンクなどの資産を引き継がないとされています。
元のURLに資産を残したまま、インデックスされるURLだけが変更されるということです。
ですので、別のURLへのリダイレクト処理がなされている可能性があるので、301リダイレクトが掛けられた中古ドメインはなるべく取得しないことが必須条件となります。