中古ドメイン購入後にやることリスト(URL正規化〜リダイレクトまで)
このページは、中古ドメイン購入後にやる一連の作業の流れをまとめていきます。
よくある質問
- 中古ドメインを購入した後って具体的に何をやればいいの?
- やり方を間違えたら大変なことになるんじゃないの?
- 下のサイトのコンテンツってどうなるの?
- サイトのコンテンツ引っ越しってできるの?
【ステップ】中古ドメインを購入したらやること
まずは大まかな流れを紹介していきますね。
ラッコの中古ドメイン販売屋さんで購入した場合、お名前オークションで購入した場合、どちらも最初にやるべきことは同じで、以下の手順を通ります。
また、項目によってはサーバー側の処理に時間がかかりますので、多少前後して行う箇所もでてくる可能性はあります。
いずれにせよ焦らずに臨機応変に進めていきましょう。
STEP1
WHOIS情報代行の確認(自動で完了している場合もあります).comや.netであればここは素通りできます。.jpのみ注意点があります。
STEP2
ネームサーバーの設定(XサーバーならXサーバーのネームサーバーを設定)聞き慣れない言葉ですが、入力するだけでここはOKなので簡単です。
STEP3
レンタルサーバーのサーバーパネルにドメインを追加します。新規ドメインんと同じ流れでドメインを登録します。サーバーに高速化設定があれば一緒に
やっておきましょう。
STEP4
サイトURLをSSL化する。SSL化をやるべきはとやってはいけない派がネットには存在していますが、当然『必ずやるべき』です。
STEP5
購入したドメインにWordpressをインストールします。エックスサーバーなら「Wordpress簡単インストール」の手順に沿って進めるだけでOKです。
STEP6
WordPress側のURLもHTTP→HTTPSに変更します。新規ドメインと同じで、ダッシュボードの「設定」からsを入力して変更するだけです。
STEP7
.htaccessにコードを追記しURLを正規化します。聞き慣れない言葉が並びますが、ここでは『複数あるURLを一つにまとめる』とだけシンプルに覚えておいてください。
www.で運用されていたドメインであればwww.も含めたドメインに統一すると被リンクの効果を正しく引き継げます。深く理解する必要はありませんが、ドメインについている被リンクの評価を正しく活用する上で非常に重要な項目です。
STEP8
サーチコンソール登録(ペナルティチェック)
その後、サーチコンソールで「手動ペナルティ」を確認します。以上がなければそのドメインは使用できます。
あとは、新規ドメイン同様、テーマやプラグインなどカスタマイズをくわえて記事を投稿していくだけです。では、ひとつひとつ詳細に説明していきます。
【STEP1】Whois情報代行の確認をする
Whois情報代行とは「自分の名前や住所の代わりにドメイン管理会社の情報を使わせてもらう」ことでしたね。
ここの手続きはは新規ドメイン取得の流れと変わりません。
おそらく、お名前ドットコムのオークションや中古ドメイン販売屋さんで取得した場合は、流れでwhois代行の手続きが完了しているはずです。
なお、.comや.netのようないわゆるgTLDの場合は登録者名も全て非公開となります。
けれどもccTLDである.jpドメインは原則として「登録者情報を公開する」のがルールとなります。
ですから、.jpドメインを使用した場合、whois情報代行を設定していてもwhois検索のサイトから名前がバレます。(なんてこった!)
ですが、プライバシー侵害や個人情報保護の観点から現在は「事情があれば非公開にしてもいいよ」という流れに変わっています。
なお、理由はわかりませんが、お名前ドットコムやGoogleドメイン、ラッコドメインなど、他のドメイン管理サービスでは.jpを非公開にはできません。
以下の4つの業者であれば、.jpドメインの登録者情報を非公開にすることができます。
- エックスドメイン
- スタードメイン
- バリュードメイン
- ゴンべエドメイン
ドメイン取得後60日経っていないと移管できない
ICANNとよばれるドメインの管理団体の規定により、取得後60日間はドメイン移管できません。
最近取得したドメインなら、ドメインの取得日から60日経過しているか、ドメイン管理画面で確認しましょう。
移管までの流れ(手順)
- ドメイン開始日(取得日)の確認(60日経っていること)
- お名前.comのドメイン機能一覧から
- whois情報公開代行設定の解除
- ドメインロックの確認とロック解除
- エックスサーバー側で「ドメイン移管申請」→反映待ち(数時間〜24時間で完了)
【STEP2】ネームサーバーの設定

- お名前.com→エックスサーバー
- ラッコドメイン →エックスサーバー
「→」がネームサーバーの役割です。
ネームサーバーの入力を求められたら以下をコピペでOKです。
ns2.xserver.jp
ns3.xserver.jp
ns4.xserver.jp
ns5.xserver.jp
手順
- お名前.comにログイン
- ネームサーバーの設定へ進む
- 該当するドメインにチェックを入れる
- 枠内にエックスサーバーのネームサーバー文字列をコピペしていく
- 完了ボタンを押す
お名前やラッコのレンタルサーバーって使うべき?
もしあなたがエックスサーバーを使っているなら、これまで通りそちらのエックスサーバーを使った方が良いです。
理由は安定性です。お名前でもラッコでもレンタルサーバー提供していますが、エックスサーバーと比べるとサーバーの性能を考えるとちょっと微妙です。
特にトレンドブログの場合、1日で10万〜20万PVという大量のアクセスが生まれる可能性もあり、サーバーが貧弱だとダウンして大きな機会損失となることも考えられます。
これは絶対に避けたいことですよね。過去に1日60PV近いアクセスが日で発生した時も、エックスサーバーはサーバーダウンしなかったという前例から、速度や安定性が優れているのは確かですので。
なにより他と違って広告やDMもしつこくないですし、UIの使いやすさも簡潔で丁寧で慣れているので使いやすいですよね。複数ドメインを扱うという点で考えてもやはりサーバーは統一しておく方が良いですから。
※中古ドメインの支払いや管理
中古ドメインを購入した際の支払いや管理については以下の扱いになります。
- ドメインの支払いや管理:お名前.comやラッコドメイン
- サイトの中身の支払いや管理:エックスサーバー(サーバー会社)
あまり気にするところではないかもしれませんが、支払いや管理が別々になるので、一本化したい時はドメイン移管をお勧めします。
【STEP3】レンタルサーバーのサーバーパネルにドメイン追加
エックスサーバーであれば、サーバーパネルないの「ドメイン→ドメイン設定」からドメイン設定追加ができます。
取得したドメインを登録する流れは新規ドメインのやり方と変わりません。サクサク進めましょう。
【STEP4-6】サイトURLをSSL化する(必須)
SSL化はこれからのSEOに必須の項目となります。(既にそうですが)必ずやっておきましょう。
多くの場合、ドメイン登録と一緒に「SSL化しますか?」と聞かれるかと思います。
【SSL化(暗号化)するべき理由】
2021年9月のGoogle Chrome94のアップデートで、httpサイトへの「アクセス拒否設定」が導入されました。今の所ON OFFは任意ですが、将来的にデフォルトで拒否になる可能性もありそうです。
WordPressを簡単インストールする
こちらは、新規ドメインの初期設定の手順と同じで、エックスサーバーのサーバーパネルよりWordpress簡単インストールの手順に沿って進めてください。
WordPress側のURLもhttp→httpsに変更しましょう
WordPress側の設定→ダッシュボード→一般設定へと進み、
http → https
に記述を変更して再度ログインしなおします。これでSSL化とURLの正規化は全て終了です。
お忘れないように!!
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ついでにパーマリンクも「投稿名(postname)」に変更しておきましょう。
【STEP7】.htaccessURLを正規化しましょう(重要)
.htaccessURLを正規化と聞いても、何やらわからない単語が出てきて混乱されるかもしれませんが、このステップは「いろいろなURLで辿り着けてしまうのを1つにまとめるよ!」ということです。
例えば、前のサイトがhttpで運用されていた場合ア、被リンクについている評価は「http」に残っていることになります。
「http://takudlc.com」←評価されているのはこっち
「https://takudlc.com」←こっちは似てるけど別のURL
たった1文字、と思われるかもしれませんが、ドラえもんとドライもん、では全くの別物ですよね。
ですから、SSL化してURLがhttpsになっても、評価はhttpのまま。「s」ひとつでも検索エンジンは別のサイトと判定します。
あるいは、
「http://www.takudlc.com」
「http://takudlc.com」
とかこの被リンクのアンカーテキストにホスト名「www」がついている場合もあるでしょう。これも同様です。
wwwありとなしでは、ahrefsのドメイン評価は全然違ってきます。
このように複数のURLが混在していると、中古ドメインの本来のパワーが発揮できません。せっかく良いドメインを買ったのにイマイチな結果になってしまいかねないので、きちんと設定しておきましょう。
そしてそのためにやるのが301リダイレクト(高級的なURL転送処理)です。
http→httpsへ変更する&wwwを省略する方法
なんだか難しそうですが、やることは実は簡単です。コピペするだけで終わります。
エックスサーバーであればサーバーパネルの.htaccess(ドットエイチティーアクセス)に以下のコードを追記します。(.htaccessはWebサーバーの機能をコントロールする指示書みたいなものです)
※つまり、これは購入した中古ドメインが過去にwwwなしで利用(評価)されていた場合はこちらのコードを貼り付けます。
<IfModule mod_rewrite.c>
②【http→https & www→wwwなしにする場合】
※つまり、これは購入した中古ドメインが過去にwwwなしで利用(評価)されていた場合はこちらのコードを貼り付けます。ただし、ワードプレス設定でwwwなしで設定したのであれば、これではなく①のコード貼り付けでオーケー。
③【http→https & www→wwwありにする場合】
(※つまり、購入した中古ドメインが過去にwwwありで利用(評価)れていた場合はこちらのコードを貼り付けます)
【STEP8】サーチコンソール登録(ペナルティチェック)を行う
取得した中古ドメインがGoogleの手動ペナルティを受けているかどうかは、サーチコンソールに登録して初めてわかります。
新規プラグイン追加で「Site kit」をインストールして設定を進めていくと、自動的にサーチコンソールと連携されるので時短かつ便利です。
万が一ドメインが手動ペナルティを受けていたら、そのドメインはドメインの更新継続を停止&サーバーから削除しましょう。確実にゴミクズですので。
最悪「悪質なスパムサイト」ではなく「質の低いコンテンツ」のペナルティであればコンテンツを積み上げることで解消できる可能性もあるにはあるようです。
ですが、コンテンツがない状態でのペナルティ解消は「マジで何が原因なのかわからん!」という状態になるだけに、ほぼ不可能だと言えます。
かかったお金は失いますが、さらに時間までを失うことは避けたいですよね。大人しく新しいドメインを購入し直すほうが建設的でしょう。
【付属まめ知識】
中古ドメイン購入後、獲得している被リンクを全部旧ドメインから、新ドメインにリダイレクトする必要はありますか?
結論から言いますと、必要はありません。というかするべきではありません。
というかそもそも、そういった下層ページに被リンクがたくさんついているものは購入するべきではありません。 ^ ^
これだけだと、少しわかりにくいのでもう少し詳しく説明しますと、中古ドメインを購入するために色々リサーチする中でドメインによっては、被リンクがtopページではなく、下層のページに数多く貼られていることがあります。
その場合、下層ページの被リンクをリダイレクトしなければ、ドメインの持つ本来の性能を発揮できません。
だと下層のページが評価されていることになります。
下層のページが404でアクセスできない状態だと被リンクの力は失われます。
目安として9割以上がトップページに集まっているドメインが望ましいですね。
しかし下層ページの被リンクを全てtopページにリダイレクトするのは禁じられています。(ポリシー違反)
ですので正しい方法としては、被リンクを受けていた下層と同じURL構造を再現してリダイレクトすることになります。
数が多すぎる、特殊な構造をしているなど、完全に再現するのはほぼ不可能な場合も少ないですが。
中古ドメイン購入後、自分の旧サイトから記事を移したい人
※旧ドメインから新ドメインへ記事のリダイレクトを行う手順は、別の記事にて紹介しますので、参考にしてください。
万が一購入した中古ドメインのインデックスがいまいちだった場合、それ以上リダイレクトをかけず、別のドメインを試しましょう。
- 良い→そのまま使う
- 悪い→新しい中古ドメインを探す
そういった割り切りも時には大切ですから。
元の運営者が記事更新を放置していたことで、Googleのクロール頻度はかなり落ちていることが大半です。ですから最初の段階だと、新規記事を投稿してもなかなかインデックスがつかないという状況に陥ると思いますが、慌てずに淡々と記事更新を行ってください。
新規記事投稿、リライト更新、アクセスの発生などで検索エンジンのクローラが新ドメインのサイトを徐々に認識し始め、クロール頻度が上がっていきます。
インデックススピードがドメインによってばらつく理由は?
インデックススピードは元のドメインの運用歴や被リンク、空白期間次第で変わると考えられます。
直近までインデックスあり、オーガニックトラフィックがある場合と、しばらく更新放置、インデックスもなし….というドメインでは、常識的に考えてインデックススピードに違いがあるのは容易に想像がつきますよね。
インデックスの様子を見て、旧サイトよりも良いと判断した場合は、旧サイトから記事をリダイレクトしていきましょう。